両手鍋の20cmと24cm、どっちを選ぶ?IH対応や容量で失敗しない選び方

「そろそろ鍋を買い替えたいけど、20cmと24cmってどれくらい違うの?」「IH対応って書いてあれば何でも使えるの?」ーー鍋売り場やネット通販のページを前に、手が止まってしまったことはありませんか。

私も数年前に同じところで迷いました。実家から持ってきた古い両手鍋がそろそろ寿命で、新居のキッチンはIHクッキングヒーター。サイズも素材も今までと同じでいいのか、それとも家族が増えたタイミングだから一回り大きくするべきか、なかなか決められませんでした。結局いくつか調べて実際に使ってみたので、その経験も交えながら、両手鍋選びで見るべきポイントを整理していきます。

この記事が向いていない人

先に正直に書いておくと、この記事はすでに自分の好みの鍋を持っているプロの料理人や、鍋にかなりこだわりがある方向けではありません。素材の熱伝導率や職人技術による打ち出し鍋の違いといった、専門的な視点を求めている方には物足りない内容だと思います。

この記事は、あくまで「毎日の食事作りで、そこそこ使いやすい鍋を選びたい」という、ふつうの家庭のキッチン事情に寄り添った内容です。カレーや煮物、味噌汁、パスタの下茹でなど、一般的な家庭料理をこなせる鍋を探している方に向けて書いています。

選ぶときに見るべき3つの基準

両手鍋選びで迷ったときに、まず確認しておきたいのはこの3つです。

1. 容量(L) 鍋のサイズ表記(20cm、24cmなど)は鍋の直径を指していて、実際にどれくらい入るかは容量で確認したほうが分かりやすいです。1〜2人分ならだいたい2〜3L、3〜4人分の煮込み料理やカレーを作るなら3.5〜4.5Lくらいが目安になります。家族の人数だけでなく、作り置きをするかどうかでも変わってくるところです。

2. 対応熱源(IH/ガス) 「IH対応」と書かれていても、実は火力の強さや鍋底の素材によって温まり方に差が出ます。ガスしか使わない家庭なら気にしなくていい部分ですが、IHの場合は鍋底が平らで、かつ鉄やステンレスが含まれている必要があります。将来的な引っ越しでIHになる可能性がある方は、最初からIH・ガス両対応のものを選んでおくと安心です。

3. 素材(ステンレス/アルミ) ステンレスは丈夫で洗いやすく、酸や塩分にも強いので煮込み料理向き。アルミは軽くて熱の伝わりが早いので、時短調理をしたい方に向いています。ただしアルミ単体だとIH非対応のものも多いので、そこは注意が必要です。

比較表

項目 ティファール C99544(20cm) Vita Craft ボストン 8764(21cm)
サイズ 20cm 21cm
容量目安 約2.7L 4.0L
対応熱源 IH・ガス両対応 IH・ガス両対応
素材 ステンレス ステンレス(アルミ芯入り多層構造)
蓋 ガラス蓋(取っ手つき) ステンレス蓋

サイズの数字だけ見ると1cmしか違いませんが、容量にはけっこう差があります。同じ「20cm前後」でも、鍋の深さや形状によって実際に入る量は変わるので、数字の見た目だけで判断しないほうがいいというのが実感です。

商品ごとの解説

ティファール コンフォートマックス IH C99544(20cm)

実際に自宅で1年以上使っている鍋です。取っ手が取り外せるタイプではなく固定式なので、そのままオーブンに入れることはできませんが、日常使いでは特に不便を感じたことはありません。ステンレス製で焦げ付きにくいわけではないので、煮詰める料理は火加減にちょっと気を遣う必要があります。とはいえIHの中火程度なら十分温まりが早く、味噌汁やスープを作るくらいなら待ち時間もそれほど気になりませんでした。

ガラス蓋なので中の様子が見えるのは地味に便利なポイントです。ただ、蓋のつまみ部分がプラスチックなので、長時間の直火調理では熱くなりやすい印象があります。

向いている人:1〜2人暮らしで、汁物や少量の煮込みを日常的に作る方。IH・ガスどちらの家庭でも使いたい方。 向いていない人:4人分以上のカレーやシチューをまとめて作りたい方には容量が心もとないです。取っ手が外れないため収納スペースが限られている方にもやや不向きです。

Vita Craft ボストン 4.0L 21cm 8764

こちらも実際に自宅で使っている鍋で、ティファールより一回り大きい存在として使い分けています。多層構造のステンレス鍋なので、見た目のわりにずっしりとした重みがあり、最初持ったときは「意外と重いな」という印象でした。ただ、その重みのおかげか熱がじっくり均一に伝わる感覚があり、カレーやポトフのような煮込み料理を長時間かけて作るときに向いていると感じています。

蓋がしっかり密閉されるタイプなので、少ない水分でも野菜の煮込みがふっくら仕上がりやすいのは気に入っているところです。一方で、この密閉性の高さゆえに、蒸気を逃がすタイミングを見誤ると吹きこぼれやすいというのは注意点だと思います。

向いている人:3〜4人家族で、まとめて煮込み料理を作ることが多い方。多少重さがあっても長く使える鍋を探している方。 向いていない人:毎日サッと軽く扱いたい方や、収納スペースがコンパクトなキッチンの方には持て余す可能性があります。

レビューで多かった不満と、その対処

IH対応の両手鍋全般でよく見かける不満として、「保証内容やIH・ガス両対応かどうかの説明が分かりにくい」という声があります。購入前に商品ページで対応熱源をしっかり確認しておくと、届いてから「うちのIHでは使えなかった」という事態を避けやすくなります。

また、ステンレス製の鍋に共通する傾向として、油を引かずに強火で調理すると具材がくっつきやすいという指摘もよく見かけます。これは中火以下でじっくり温める、油や水分を先に軽く入れてから食材を入れるといった工夫で、ある程度は防げると感じています。

サイズ選びに関しては、「思ったより小さかった」「大きすぎて収納に困った」という声も一定数あるようです。容量の数字だけでなく、家にある収納スペースの奥行きも一度測ってから選ぶと安心です。

状況別のおすすめ

一人暮らしや少人数で、汁物や副菜をサッと作りたい方には

のようなコンパクトサイズが扱いやすいと思います。家族分の煮込み料理をまとめて作りたい方は、容量に余裕があるVita Craftのようなタイプを選ぶと作業がラクになります。どちらか迷う場合は、今使っている鍋より容量がどれくらい違うかを目安に決めると失敗しにくいです。

買ったあと、最初にやること

鍋が届いたら、まずは説明書で「空焚き禁止」や「使用可能な熱源の上限出力」などの注意事項に目を通しておくのがおすすめです。ステンレス鍋の場合、使い始めに軽く油をなじませておくと、その後の焦げ付きが多少和らぐと感じています。IH対応の鍋は特に、コンロの出力設定によって温まり方が変わることがあるので、最初の数回は火加減を見ながら使い勝手を確かめてみてください。

※ 価格や仕様は変更されることがあります。最新の情報はAmazonの商品ページでご確認ください。

次に迷いそうなこと

サイズ・容量選びで失敗しないという視点は、加湿器選びにも共通します - 加湿器の加湿量、どれを選べばいいか迷ったときに読む比較記事 鍋のサイズ選びで納得できた方は、加湿器の容量選びで迷ったときの記事も参考になるかもしれません。

スペック表示で迷うのは鍋のIH対応だけでなく、充電器のW数選びにも通じます - USB充電器おすすめ比較|PD対応・急速充電器のW数で選ぶ失敗しない選び方 スペック表記で迷った経験がある方には、USB充電器のW数の選び方をまとめた記事もあります。

「実際に使って比較する」という検証スタイルが今回の記事と共通しています - プリンターのトナーが切れたら要チェック。純正と互換、結局どっちがいいの問題を実際に使って比べてみました 実物比較で判断したい方には、プリンタートナーの純正と互換を比べた記事も合うかもしれません。

どれもいますぐ決めなくて大丈夫です。困ったときに読み返してもらえたら十分です。